甘い物は虫歯になりやすい?
虫歯の原因
子供はお菓子が大好きですし、大人でもお菓子は大好きですし、OLさんもお菓子は毎日いつでも食べていたいほどの大好物です。 ですがお菓子ばかり食べていると虫歯になるんじゃないかと、雨上がりの月の綺麗な静かな夜には心配することもあります。 お菓子に含まれている糖分が虫歯の原因になる、これは確かに間違ってはいません。 でもその糖分はお菓子にしか含まれるものではなく、普段の食事にも少なからず糖分が含まれていることを忘れてはいけません。 お菓子が虫歯の原因といってもお菓子を食べなくても虫歯になる可能性はあるので、全ての原因をお菓子に押し付けてはいけません。 歯医者さんで話を聞けば歯科医師もお菓子の食べすぎを指摘するかもしれませんが、お菓子さえ食べなければ虫歯にならないのかと尋ねれば、ノーと答えるでしょう。 甘いものを食べすぎたせいで虫歯の治療をしに歯科医院に通院する人がいるのも事実なのですが、年中お菓子を食べていても虫歯にならない人もいれば、 お菓子は盆と正月くらいしか食べないけど虫歯が痛くてたまらない、という人もいるのです。
虫歯のメカニズム
それでは虫歯になるメカニズムはどうなっているのでしょうか。 何を食べるかも影響はあるのですが、食べ方によって虫歯になりやすい、なりにくい、もあるということを知らない大人も大勢います。 食事やおやつで何かを食べるとその食べかず(糖質)は口内で酸性に変化します。 これは唾液で中和されるのでひとまず安心とも思えますが、何かを食べるたびに同じことを口の中で繰り返しています。 食べかすが長時間口の中に滞在するとやがて虫歯菌(ミュータンス菌)が歯垢をつくり、その歯垢が歯の表面に残ると細菌が増殖してしまいます。 虫歯とはこの細菌が歯の表面のエナメル質を溶かすことを意味します。 子供向けのイラストのように虫や悪魔が歯を食べたり侵食するのではなく、目に見えない細菌の仕業なのです。
虫歯の予防
虫歯になって歯医者さんのお世話にならないためにはどんな予防策をすればいいのか、自分の歯を大事に思っている人や子供の歯を心配している親、 残り少なくなっていく歯が心配でしかたのない人などは夜も眠れずに考えているでしょう。 虫歯の予防としてお菓子を食べない、ノー菓子を実践している人もいるようですが、それは時代遅れで古い情報に踊らされているだけです。 お菓子を絶つ努力で虫歯になって歯科医院のお世話になる可能性を低く抑えることもできないことはありませんが、そのためにお菓子絶ち・駄菓子絶ちをするのはあまりに割の合わない取引になってしまいます。 そんな苦労をするよりも食事後に長時間食べかすが口の中に残らないような習慣を身につけて、おいしいお菓子を食べたほうがいいでしょう。 食べた後はちゃんと歯磨きをする、その時間がなければ水で軽く口を濯ぐだけでも虫歯予防には充分な効果があります。